高円寺駅北口の「座・高円寺」(杉並区高円寺北2)で11月1日、高円寺商店街連合会公式キャラクター最終審査会が開かれ、稲田梨名さんの作品「サイケ・デリーさん」に決定した。審査委員長はゆるキャラブームの生みの親ともいわれるみうらじゅんさん。
悪ふざけ応募したキャラも駆けつけた高円寺商店街公式キャラ最終審査会
6月に公式キャラクターのデザイン募集を始めた同連合会。応募要項を無視した個性豊かなキャラクターの応募が相次ぎ、それらを紹介したツイートが爆発的に拡散されたことをきっかけに、連日テレビで特集が放映される騒動となったという。
「ただの募集企画ではつまらないので、見ている人が悪ふざけの応募をしたくなるようなネタ振りをした。狙い通りのお祭り状態になったが、まさかパルコのパルコアラやセガのすけとうだら、坂本一生さんまで応募してくるとは思わなかった」と担当の宮崎さんは話す。
悪ふざけ応募で話題になった効果もあり、「正しい」応募も890作品に達したという。街角投票やネット投票で最終審査に残ったのは5キャラ。その中でも最も独特な雰囲気の「サイケ・デリーさん」が選ばれた瞬間、会場はどよめきと歓声に包まれた。
宮崎さんは「最終審査はみうらじゅんさんに一任したが、まさかサイケ・デリーさんが選ばれるとは思わなかった。正直に言うとまだ動揺しているが、きっと皆さんに愛されるキャラになると思う」と笑顔を見せた。
今後は着ぐるみ制作やグッズ化を検討しているという。