杉並区の各地で、4月26日、こいのぼりの設置が始まった。
妙正寺川のこいのぼりは胴体の中にロープを貫通させ、力強く泳ぐ
善福寺川(杉並区堀ノ内1)のこいのぼりは「善福寺川鯉(こい)のぼりの川渡し」と呼ばれ、堀ノ内1・2丁目町会が、1999年から設置している。こいのぼりが大空を泳ぐ景色を後世に引き継ぐこと、地域の子どもを地域で育てていくことを目指し行っているという。
初めは町会の住民の家に眠っていたこいのぼりを活用していたが、色あせや破損が増えていき、少しずつ買い足した。近年は遠方の人からも、「子どもが大きくなったので、タンスや物置の中で眠っているものを再び大空に泳がせてほしい」と寄付され、今年は約60匹が川風に吹かれ泳いでいる。
妙正寺川、落合橋付近(杉並区清水3)には、杉並区が約30匹のこいのぼりを設置した。妙正寺公園に隣接している川で、区内在住でノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊さんの名を冠した「小柴ロード」とも呼ばれる散策コースの中だ。
同所では遊歩道沿いの柵にロープを渡し、こいのぼりの胴体の中を貫通させているため、風の影響がなく、力強く泳ぐ姿が特徴だという。
「善福寺川鯉のぼりの川渡し」は5月5日まで。妙正寺川、落合橋付近の展示は9日まで。