8月23日、24日に開催される「東京高円寺阿波おどり」を控えた高円寺のPAL商店街中心部で8月2日、突然「鉦(かね)」の音が鳴り響き、通行人が次々と阿波おどりを始めた。企画は徳島市とNPO法人東京高円寺阿波おどり振興協会。
前触れなくパフォーマンスを始める「フラッシュモブ」の手法を使った同企画。徳島市の原市長は「2020年の東京オリンピック開催に向けて、約400年の歴史を誇る伝統文化『阿波おどり』の魅力を、世界へ通じるフラッシュモブを通じて高円寺から世界へ発信したい」と話す。
同演出を行ったのは早稲田大学フラッシュモ部で、制作部長の床櫻さんは徳島市出身。「東京に住む徳島人として、地元に貢献していきたい」と笑顔を見せる。
この日は、「東京高円寺阿波おどり」の者会見後にどこからともなく女踊りの女性が登場し「笛」を吹き始めると、原市長など主催者を含めて踊り出すなど、フラッシュモブ演出が始まり、阿波おどりゆるキャラのトクシィを中心に、飛び入りの参加者を含めて踊りの輪は広がり、商店街は大きな歓声に包まれた。
徳島市では今後、公式サイト内に阿波おどりフラッシュモブ専用サイトをオープンさせ、フラッシュモブを踊りたい地域、団体などを募集する。トクシィが出向く、阿波おどり教室も開催する。