高円寺駅北口の座・高円寺(杉並区高円寺北2)で11月9日、ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」の上映会が開催される。主催はすぎなみ環境ネットワーク。
渡辺智史監督が2011年に制作した同作品は、山形を舞台にして「生きた文化財」である在来作物に光を当て、現代の食文化について考える内容となっている。
出演は在来作物を守り続けてきた農家や、在来作物を貴重な文化資源として研究・保存運動を進めてきた山形大学の江頭宏昌さん、地域で山形イタリアン料理として在来作物の魅力をふんだんに活用してきた奥田政行シェフなど。
普及啓発委員長の境原さんは「TPP問題など食の世界でもグローバル化の波の中、今一度地産地消、食料自給率など食にまつわる問題を考えるきっかけになってほしいとの意図で自主上映会を企画した」と話す。
「高度経済成長時代に大量生産、大量消費に適応できず忘れ去られてしまった在来作物が今、貴重な地域資源として見直されてきている。地域に在来作物がよみがえり、継承されていく姿は豊かな食を味わい楽しむ姿であり、地域社会の人の絆を深め創造する姿といえる。この動きを日本全国、さらには世界中で起きている食や農業の問題への処方箋(レシピ)として伝えていきたい」とも。
10時、12時45分の2回上映(入れ替え制)。上映会後は渡辺監督の講演会を開く。入場料は、一般=1000円、高校生以下=500円。