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「ありがとう、オシータ駅長」 高円寺駅の名物駅長が異動に

押田秀夫駅長

押田秀夫駅長

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 JR高円寺駅駅長、押田秀夫さんが6月30日をもって高円寺駅を去り、異動となる。

押田駅長

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 押田駅長は1978 (昭和53)年、JR東日本に入社。2016(平成28)年10月、高円寺駅に駅長として赴任。駅長業務は初めてだった。

 顔の見える駅長として「気持ち良く出掛けてほしい」と、毎朝の通勤時間帯には改札内に立ち、乗客にあいさつをしていたことでも知られ、街に寄り添った駅長として地元で親しまれていた。地元のイベントやボランティア活動にも大きく貢献し、「会社からは地元と密着して駅をつくっていくということを言われていたが、どの駅も地元とのつながりが大事。地元の協力なくして駅は成り立たない」と押田駅長は話す。

 2017(平成29)年1月に開催された「ドラゴンボールスタンプラリー」で、高円寺駅にキャラクター「ゴジータ」のスタンプが設置された際、「ゴジータ」と「押田」を掛け、キャラクターのポーズをまねて『私が駅長のオシータ(押田)だああああぁぁぁぁぁ!!!!!』と大書されたインパクトのあるポスターを掲出。そのポスターが高円寺の住民を驚かせただけではなく、メディアでも取り上げられ大きな話題を呼んだ。「駅員から企画の提案があったとき、どうせ審査では通らないと思い、軽い気持ちでOKを出したら通ってしまった。結果的にこの発案のおかげで高円寺駅を認知してもらうことができてよかった」と押田駅長は話す。

 高円寺駅は同時に勤務しているのが6人、全体で22人体制。高円寺駅に限らず、杉並区内は比較的小規模な駅が多い。「何が起きても全員で対応する。そのため誰でも何でもできるように多能化している。その分、覚えることも多い」と押田駅長。

 「地元の方に優しく・温かく接してもらえたことが一番の思い出。高円寺は混沌(こんとん)としたところも含めていい街。高円寺駅に勤められてよかった。幸せな2年9カ月を過ごせた」と話す。

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