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杉並区の飲食店でテークアウト販売増える 新型コロナ対策で

星ノ夜ノボート「#ホシヨル弁当」

星ノ夜ノボート「#ホシヨル弁当」

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 杉並区内で現在、テークアウト販売を開始する飲食店が増えている。

D-standの「ブラックビーフカレー」

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 東京都が呼び掛ける外出自粛に協力し、新型コロナウイルス感染拡大を避けながら店舗経営を維持するための取り組みと見られる。

 西荻窪のブリティッシュパブ「オールドアロウ」(杉並区西荻北3)は4月2日、店舗のユーチューブチャンネルに動画を投稿。新型コロナウイルス感染拡大の早期収束に向けて当面パブ営業を取りやめ、ビールのカップ販売やイギリス料理のテークアウト販売に切り替えることを告知した。動画の中で店主の「ショー」さんは「最後の最後までお店を開けていたいというのが本音。みんながハッピーになれる場所である酒場が感染の拡大の一端を担う可能性があるならば本望ではない。パブの空気をコントロールするパブリカンの役目を果たすべく、オールドアロウの酒場としての機能を一時停止することを決断した。身銭を切り崩してこの状況を耐えるしかない。資金が尽きたとき店は廃業する。自主休業も本気の賭け」と話す。

 西荻窪では4月2日、西荻窪の地域情報を発信する「西荻案内所」のツイッターアカウントが「西荻窪のテイクアウト情報については、共通ハッシュタグをつくるのがいいんだろうな。古典廻しさんの #西荻窪お持ち帰りグルメ が現時点で一番投稿数が多いと思うので、投稿する方はつけてみてください。『西荻』じゃなくって『西荻窪』のほうでお願いします」(以上、原文ママ)とツイート。各店舗が別々に発信するテークアウト情報を検索しやすくまとめるよう呼び掛けた。

 阿佐ヶ谷では「阿佐ヶ谷テイクアウト実施店舗」(原文ママ)としてGoogleマイマップでテークアウト販売実施店舗を取りまとめている。作ったのはバー「阿佐ヶ谷 mako-ya」の店主「まーこ」さんと立ち飲み居酒屋「アサガヤアンナイジョ」(以上、杉並区阿佐谷南3)の店主「コウ」さん。現在営業を続けている店舗としては24軒が登録されている。

 高円寺のバー「星ノ夜ノボート」(杉並区高円寺北2)はランチのテークアウト販売を開始。管理栄養士の資格を持つオーナーの柿沼あやこさんが作るおかずパックと玄米ごはんのセットを「#ホシヨル弁当」(700円)として提供する。おかずパックには「ごぼう入りポークハンバーグ」、「鶏肉の自家製醤油麹焼き」など選べる主菜と副菜が入る。夜も18時から22時の営業としてテークアウト可能、入店を5人までに制限するほか、常時換気など衛生面に配慮する。

 高円寺の飲食店のツイッターでは特定のハッシュタグが使われていないことを受け、イベント「高円寺フェス」のツイッターアカウントが共通ハッシュタグとして「#高円寺テイクアウト」(原文ママ)の使用を呼び掛け、「ツイッターモーメント(関連ツイートのまとめ)」を作成した。

 高円寺フェス広報担当者は「飲食店にもお客さまにも我慢が強いられる辛い時期だが、テークアウト販売を利用して『宅飲み』を楽しみながら好きな飲食店を応援してほしい。入りづらかったお店のメニューを試すきっかけにもなる。飲食店が地域ごとに共通のハッシュタグを使えば近隣住民の方も情報を見つけやすくなるのでぜひ活用してほしい」と呼び掛ける。

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