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阿佐ヶ谷に「喫茶 天文図舘」 大正レトロの華やかさと陰影礼賛然とした空間をイメージ

「喫茶 天文図舘」の店内

「喫茶 天文図舘」の店内

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 阿佐ヶ谷に「喫茶 天文図舘」(杉並区阿佐谷北2)がオープンして2カ月がたった。

店の看板

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 1階と2階で11席を用意する喫茶店で8月10日にオープン。店内には70年前の作業机や学校机、古い掛け時計や複数のランタン、地球儀や天球儀が飾られ、「大正レトロの華やかさと陰影礼賛然とした空間にした」と、店主の山城隆輝さんは話す。

 山城さんは荻窪出身の25歳。北海道から鹿児島までヒッチハイクで旅をし、今年3月まで鹿児島県の種子島に住んでいた。旅をする中でさまざまな景色や建物、店に出会い「より多くの人に『空間』による癒やしを提供したい」との思いが強くなり店を開いた。阿佐ヶ谷に出店を決めた理由には、コンセプトの「ノスタルジー」と中央線文化との相性が良いと思ったことや、日本中を旅して地元が好きだと認識し、地域活性にもつながればとの思いから。

 客が手紙を書いて置き手紙をすることができ、宛先は自分や他人、過去・現在・未来でもよい。「喜びや悩みを文字に吐き出してお店に置いていってほしい。現在100通以上あるが、誰でも閲覧可能なので同じ境遇の方がいるかもしれない。誰かの手紙がほかの誰かの心を少しだけ救うこともあるのではないかと思って始めた」と山城さん。

 コーヒー(400円)、ナポリタン(750円)、オムライス(850円)などの喫茶店定番メニューのほか、オリジナルの「レモンクリームソーダ」(700円)、ウイスキー(500円~)と日替わりのクラシックショコラ(600円)の組み合わせが山城さんのお薦め。

 「1階のカウンター席でお酒を飲みながら会話を楽しんだり、2階の1人席で読書にふけったりと、その時の気分に合った方法で日頃の疲れを癒やしていただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は17時~23時。休みはSNSで告知する。

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