新型コロナ対策絵本「コロナウイルスのころなっちとぼく」が9月、荻窪の「チャイルド社」(杉並区南荻窪4)から発売された。
幼稚園・保育園・こども園など児童福祉施設向けに、教育・保育に関する商品・サービスの企画・販売のほか、給食・食育の事業などを展開する同社。1948(昭和23)年11月に創業し、70年以上の歴史がある。
同書発売の経緯に、出版・セミナー部の渡辺正樹さんは「新型コロナウイルス感染拡大により、各地の幼稚園・保育園・こども園が休園になる中、子どもたちの感染防止に弊社ができることはないかと議論し、コロナ対策の絵本を出版しようと結論が出た。そのほかに『保育者のための感染症対策講座』という映像教材などを製作した」と話す。
同書では、新型感染症にかからないためにはどうしたらよいか、手洗い・顔洗い・うがいのやり方、マスクの使い方などを免疫学者の宮澤正顯さん監修で紹介する。イラストは、近藤えりさんが担当。近藤さんはこれまで保育雑誌や書籍などのイラストを手掛け、絵本作品に月刊絵本「なんにだって なれる ぼく」「ほしのなる き ゆら ゆら」(至光社こどものせかい)など。
渡辺さんは「弊社には『幼児の美しい心、すこやかなからだ、ゆたかな夢を育てる。それはチャイルド社のねがいです』という経営理念がある。その『すこやかなからだ』を脅かす、新型コロナウイルスから子どもたちを守りたい。そんな思いをこの絵本に込めた。ご家庭でも活用いただければ」と呼び掛ける。
価格は1,540円(税込)。同社の通販サイト「チャイルドショップ」や全国の書店・各営業所で販売中。