高円寺に「旅する喫茶」(杉並区高円寺南4)が3月9日、オープンする。
2019年4月から、旅をしながら各地の食材で、カレーとクリームソーダを13都道府県、22カ所で提供してきた「tsunekawa」さんと「たまき」さんのユニット「旅する喫茶」の実店舗。16席を用意。各席を壁で囲む演出にし、個室のような雰囲気にした。小物や家具も自身で買い付けに行きこだわった。開業に当たり、クラウドファンディングで支援を募り、2日間で目標の300万円を達成。最終的には200%を上回る669万円以上を集めた。
たまきさんは「高円寺の自宅で『カレー会』を開いていて、クリームソーダを作っているtsunekakwaと出会った。お互い旅が好きで、各所に行きながら仕事ができれば良いなと思い、『旅する喫茶』の名で各地で提供を始めた。始めて半年くらいは仕事と両立していたが、退職し活動に専念した。tsunekakwaの作るクリームソーダの写真がきれいで、ツイッターで話題となりフォロワーも多く、全国でさまざま方にお召し上がりいただいた」と振り返る。「これまで訪れた地方の食材や地域の魅力を広めたい思いと、いつかは喫茶店を開きたいというのがお互いの夢で、住んでいてなじみもある高円寺に開業をした。クラウドファンディングでは多くの方に支援いただき感謝している」と話す。
お薦めは「本日のカレー(チキンと週替わり)」(1種=1,000円、2種=1,200円)。クリームソーダはシロップを調合して作る「懐かしのクリームソーダ(緑)」(750円)、雨の日限定の「雨のクリームソーダ」(800円)、季節の果物の果汁でシロップを作る「季節のクリームソーダ」(時価)を用意。喫茶店の定番メニュー、ナポリタンやコーヒー、夜は酒の提供も行う。
たまきさんは「旅をしながら出合った全国各地の食材も取り入れながら、おいしい料理やドリンクの提供をしていきたい。これまで駅近にゆっくりできる場が無かったと思うので、料理と空間を楽しんでいただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は12時~20時(金曜・土曜は24時まで、今月21日までは政府の時短要請に応じた閉店時間で営業)。月曜定休。