高円寺純情商店街が「高円寺純情小説プロジェクト 梅雨の子」を3月11日、発刊した。
短編小説や地図、年表で今昔を比較しながら、商店街の魅力をPRする冊子で全30ページ。同商店街の正式名称は「高円寺銀座商店会協同組合」だが、同商店街を舞台にした、ねじめ正一さんの小説「高円寺純情商店街」(1989年・直木賞受賞)を商店街の通称に採用した。商店街のアーチも「高円寺銀座」から「高円寺純情商店街」と書き換え、「高円寺純情商店街」という名称が持つイメージが地域資源となっている。
ねじめさんが書き下ろした短編小説「梅雨の子」は昭和32年に商店街で乾物店を営んでいた父の様子や、当時9歳だった正一少年の心模様を12ページにわたり掲載。ねじめさんと商店街専務理事の吉田善博さんとの対談や、明治~令和の商店街年表、1952(昭和27)年の商店街と現在の商店街を比較した地図なども掲載される。
冊子は2020年に開校した小中一貫校「高円寺学園」(杉並区高円寺北1)の生徒に配られた。全ページを商店街のウェブサイトで公開している。3月27日には「山形県飯豊町アンテナショップ IIDE」(高円寺北2)前で、数量限定で配布する。
配布は15時~17時、なくなり次第終了。(配布に関する問い合わせは、HOT WIRE 03-3313-5589まで)