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高円寺に「酒チャンス」 「ドリフうどん屋」跡地に幅1メートルの「極薄」店舗再建

店の外観

店の外観

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 高円寺に居酒屋「酒チャンス」(杉並区高円寺北2)が3月26日、オープンした。

台風で倒れてしまった「うどん・そば 桂」

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 ツイッターを通じて交流する不動産屋で結成された、「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(通称、全宅ツイ)が開いた同店。2018年に法人化され、注目を浴びた不動産をツイッター上の投稿で競う「クソ物件オブザイヤー」などのイベントを主催している。

 同地は2018年に台風で倒れてしまったうどん店が、同年のイベントで「ドリフうどん屋」と投稿され、3位に入賞。薄い敷地と立て掛けただけのようなたたずまいが話題となった。昨年同協会が「再建プロジェクト」を始動し、クラウドファンディングなどで資金を集め開業。幅は間口約10メートル、奥行き約1メートル、店内は高さ3.5メートル。高さを出し狭い店内でも圧迫感が無いように設計された。「街の縁側になる」をコンセプトに酒やつまみを提供する。

 同協会の「かずお君」は「法人化したときに、登記簿に法人名を入れたいと思ったのが店をオープンしたきっかけ。わずか1メートル幅なのに、地主さんの思い入れが強く、プロジェクトは難航したが、コミュニケーションを取り続け借りることができた。しかし収支が合わず、クラウドファンディングで資金集めをした。目標の500万円には12時間で達成し、最終的には2カ月で900万円の支援を頂いた。今回の物件はプロ集団がきちんと作っているので簡単に倒れることはない」と話す。

 提供するドリンクは酒のみで20種を用意。カクテル10種はクラウドファンディングのリターンの命名権によって付けられ「インチキーナ(レモンチェッロ+トマトジュース)」や「駿河(昆布焼酎+梅干し+お湯)」(以上、400円)など。フードは、ネオ大衆居酒屋を各地で展開する「大丈夫くん」がプロデュースし、串揚げをメインに全200円で提供。ニンニク多めのたれを添える。キャッシュレスで、ICカードや電子決済サービス、クレジットカードなどでの精算となる。

 かずお君は「高円寺は祖母が住んでいたのでなじみのある街。半年くらい通って、住む人も街も面白くとても興味深い。全宅ツイメンバーはツイッターのフォロワーが多く対外的な発信を得意としているので、店を通じて多くの方と交流し地域活性にも貢献していきたい。気軽に利用いただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は17時~24時。月曜定休、荒天時休業。

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