高円寺のエトアール通り商店会(杉並区高円寺南3)が12月11日、半澤則吉さん著「高円寺エトアール物語 第2巻『キネマボーイズ』」を刊行する。
同小説は、2014年10月から2月にかけ商店街活性化を目的として発行したリレー形式の短編小説「高円寺エトアール物語」の第2巻。10月9日には第1巻「天狗ガールズ」(著・増山かおりさん)を刊行し、現在残り部数はごくわずかとなっている。
作品の舞台は同商店会と実在の店舗。第2巻の主人公は、かつて大学時代にサークルで映画を撮影していた三十歳手前の男性。恋人との別離、新卒で入社した会社からの退職を引きずったまま、行きつけの「純喫茶エトアール」のマスターの依頼で自主制作映画の上映会「高円寺美少女映画祭VOL.3」に参加することになる。エトアール通りを始めとする高円寺の街と12軒の実在の店舗を舞台に物語が展開するため、実際の風景を思い浮かべたり、小説に登場する店舗を巡って街歩きをすることもできる。
第2巻著者の半澤則吉さんは、1983年福島県二本松市生まれ。商業雑誌のライターを生業としながら、ノンフィクション誌『季刊レポ』に執筆するなど、幅広く活動する。
同作品は刊行済みの第1巻は無料配布、第2巻・第3巻はエトアール通り商店会にて買い物をした来店者に無料進呈する。来年2月刊行予定の第3巻(著・枡野浩一さん)が最終巻となり、同作品にちなんだ写真展の開催も予定している。