阿佐ヶ谷のライブハウス「阿佐ヶ谷ロフトA」(杉並区阿佐谷南1)で5月28 日、浅草キッドの水道橋博士さんのトークイベント「阿佐ヶ谷ヤング洋品店 Vol.9『えんとつ町のゴミ人間』」が開かれた。
水道橋博士さんが企画・構成・ブッキングなどで総合プロデュースするトークイベント「阿佐ヶ谷ヤング洋品店」、略称「アサヤン」。同ライブハウスの提案を受け、自身の出世作であるテレビ番組「浅草橋ヤング洋品店」(1992年~1996 年、テレビ東京系列)のパロディ「阿佐ヶ谷ヤング洋品店」を思い付き、同番組の再現を思わせる内容で開催してきた。今回が9回目。これまでに、ルー大柴さん、前田日明さん、寺門ジモンさん、近田春夫さんらが出演している。
今回の「えんとつ町のゴミ人間」では、メインゲストに絵本・アニメ映画「えんとつ町のプペル」の脚本家でキングコングの西野亮廣さん、後半からごみ清掃員の仕事と漫才師を兼務するマシンガンズの滝沢秀一さんが出演。東京都の要請に従い観覧人数を通常の半分以下に制限し、有料生配信も実施した。訪れた観客には、プロレス専門雑誌「週刊ファイト」のパロディの「アサヤンファイト 西野亮廣号」を配布。オープニングやエンディングで上映された動画は浜田省吾さんの楽曲「MONEY」に乗せ、芸人にとどまらず有料オンラインサロンなどでも活動の幅を広げる西野さんをからかうような内容で、会場の笑いを誘っていた。
ライブ本編では、博士さんが以前から西野さんの活動に着目し、4年前からオンラインサロンに加入していることや、西野さんに「汗水垂らしている人とも付き合ってほしい」と、現在もごみ清掃員の仕事を続ける滝沢さんをゲストに呼んだことを話した。西野さんは「えんとつ町のプペル」への一部の批評に対しては 「切れ味が悪い」と批判した。滝沢さんは、ごみから生まれたゴミ人間の「プペル」に対し、「ごみ清掃員から見ると、映画のゴミ人間が匂ってこない」と、 キャラクターにごみらしさがないと批判したが、それには西野さんも深く頷いた。
幕あいに設けた換気時間には、高円寺在住の博士さんが行きつけという、高円寺や阿佐ヶ谷の店を紹介するスポンサー動画も放映された。
博士さんは「ほぼ毎日、高円寺から阿佐ヶ谷を散歩しているので、チラシのポスティングも自分でやっている。このイベントはTVのバラエティ番組だと思って毎回作り込み、台本も作っているが、毎回、話が盛り上がり、消化できるのは2割くらい」と話す。今後について、「高円寺と阿佐ヶ谷のカレー店を紹介するイベントもやりたい。コロナ禍ということもあり、常連のお店を支えたい気持ちで外食している」とも。
ライブの模様はダイジェスト版をユーチューブで公開。全編を有料アーカイブ 配信している。6月11日まで。次回は6月4日。ゲストに明石家さんまさんの愛好家・エムカクさんを招き開催する。