「英語で阿波おどり!オンラインワークショップ」が6月13日新宿で開かれ、「東京高円寺阿波おどり」の担い手「和樂連(わらくれん)」が出演した。
「Facebook Live」で阿波踊りのレクチャーをしている様子
新型コロナウイルス感染症の影響で出演機会を失う「東京高円寺阿波おどり」の担い手と、来日が難しい海外の祭りファンとの新たな交流を生む目的で開催されたイベントで「Facebook Japan」と「オマツリジャパン」の共同プロジェクト「祭り未来プロジェクト」の第2弾。「和樂連」と祭りファンを「Facebook Live」でつなぎ、オンラインで実施した。
「和樂連」は、正調阿波踊りの旋律を守りながら、見る人が踊りたくなるような演出や、参加型イベントに定評がある連。インターナショナルなメンバーが多く所属し、多言語での情報発信にも積極的であることから出演に至った。
オンラインでは、オーストラリアを中心とした、国内外の70人が参加。阿波踊りの演舞や祭りで役立つ日本語をレクチャーした。視聴者からは「過去に高円寺阿波おどりに参加したことがあり、すばらしい体験でした。こうしてまた皆さんと触れ合える機会ができて嬉しいです!(原文ママ)」といったコメントが寄せられ、実際に日本を訪れることができない状況でも、祭り気分を楽しんでいる様子だった。ライブ終了後は、「Messengerルーム」でメンバーと参加者が英語で交流会を実施。参加者からは「やっとさー(掛け声)とはどのような意味か」「阿波踊りを始めたきっかけは」などの質問のほか「来年は参加したい」などの感想もあった。
参加者にはチケットサイト「Peatix」を活用した「投げ銭(寄付)」を用意し、支援者には千社札ステッカーなどのオリジナルグッズの返礼品を送付する。投げ銭のうち、経費を除く全額を東京高円寺阿波おどり振興協会に寄付する予定という。
今回のワークショップの事例は、同プロジェクトの一環として立ち上げた、祭り主催者を中心とする「Facebookグループ」の「祭り未来会議」に参考事例として共有されるといい、今後も主催者にとって参考になる事例づくりを行い、祭りが抱える課題解決を目指していくという。