音楽をテーマにしたカフェ「crotchet(クロチェット)/cafe」(杉並区本天沼1)が9月13日、阿佐ヶ谷にオープンした。
地下にスタジオを備える同店。プロジェクターを使い地下で演奏するライブの生配信、イベント利用にも対応する。廃材を活用した机やサイドボードはスタッフらが手作りした。
同店を運営する「crotchet」の母体「qnote」はこれまで、駒沢を拠点にアプリ開発やウェブ制作などを手掛けてきた。社長の鶴田展之さんによると、従業員約40人と猫9匹ではスペースに手狭さを感じたため、昨年10月に同ビルを購入。事務所やカフェ、スタジオを作り、ビル名は「ネコビル」と名付けた。
鶴田さんは「以前は都立家政に住んでいて、この辺りは自転車で通勤していたエリア。駅から少し離れて落ち着いている雰囲気が気に入っていた。私がバンドをやっていることもあり、防音のスタジオを造り、周りに飲食店が少ないので、カフェを造って近隣の方との交流やスタッフの福利厚生に活用できると思った」と話す。
メニューは現在、コーヒー、紅茶(500円~)などのソフトドリンクのみ。今後は、ランチにパスタ類をメインとした手料理を提供し、酒提供が可能になれば夜営業も強化していく予定という。
地下のスタジオには鶴田さんのギターコレクションが多く並び、電子ドラムセットやキーボード、カラオケ機材などもある。鶴田さんは「近所の子どもたちがふらっと来て、私の楽器に触れてもらうのもオーケー」と話す。
「決してインスタ映えするようなカフェではないが、ファミリーなどでも気軽に立ち寄ってもらえる店にしたい。スタジオ利用やイベント利用も安く設定しているので、地域の学生や子どもたちにも音楽文化に触れてもらい、交流を通じて音楽の楽しさを感じてもらえるような場になれば。保護猫の譲渡会なども引き続き行っていきたい」とも。
営業時間は11時~20時。