NHK首都圏局が11月6日、「よるドラ『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』」(制作・NHK名古屋拠点放送局、放送・NHK総合)のプロモーションイベントを「阿佐ヶ谷ビーンズ てくて」(杉並区阿佐谷南3)で行った。
同ドラマは阿佐ヶ谷姉妹による同タイトルのエッセーが原作。阿佐ヶ谷姉妹役として木村多江さんが姉・渡辺江里子役、安藤玉恵さんが妹・木村美穂役を務める。イベントは同ドラマを視聴できるアプリ「NHKプラス」のプロモーションを兼ね、来場者は「チコちゃん」のフォトスポットや木村多江さん・安藤玉恵さんのパネルスタンドと写真撮影を行った。イベント中には安藤さんもプライベートで立ち寄り、関係者を驚かせた。
同ドラマ制作統括の三鬼一希さんは「チーフ演出の津田温子ディレクターが1年ほど前に原作エッセーと出合い、じわじわとくる面白さ、そして『阿佐ヶ谷姉妹おふたりの関係がなんて羨ましいんだろう』『おふたりの生活をのぞいてみたい』と思ったことが制作のきっかけ」と話す。
「阿佐ヶ谷姉妹の江里子さん、美穂さんは仕事も生活も共にする『疑似姉妹』。他人が一緒に暮らすのは大変だが、2人の姿を見ていると、家の中に言葉を交わす人がいる幸せもあるということを感じる。そんな2人と阿佐ヶ谷という街、近所の方が緩くつながっていて、こんな世界は今の日本にはなかなかないが、あったらいいなという思いも込めてホームドラマにしたいと思った」とも。
ドラマの見どころについては、「2人の会話シーン。木村さん、安藤さんとはモノマネではないドラマの中の阿佐ヶ谷姉妹をどう作っていくかを話した。もちろん髪型や服装などは阿佐ヶ谷姉妹の2人をイメージして作っていくが、ちょっとちぐはぐな会話のテンポや身体の距離感など、2人の息の合った芝居は見ているだけで心地いい」と語る。
東京ロケでは、JR阿佐ヶ谷駅北口前、阿佐ヶ谷駅北口アーケード街、阿佐谷松山通り商店街周辺、高円寺駅周辺を使用。名古屋拠点放送局制作であることから、収録は主に名古屋近郊ロケや名古屋放送局スタジオが使われた。劇中音楽は、阿佐ヶ谷でカフェ・バー「Roji」を経営する「cero」の高城晶平さん、同店ゆかりの王舟さんが担当する。
ドラマ化に当たり、阿佐ヶ谷姉妹の渡辺江里子さんは「このエリコをあの木村多江さんに、みほさんをまさかの安藤玉恵さんに演じていただけるなんて。幸せ通り越して腰が抜けております。また整骨院に行ってこなくちゃです」。木村美穂さんは「渋沢栄一さんのような方でないとドラマ化されないと思っていたので、これは姉妹にとって一生に一度の機会だと、ワクワクドキドキ、阿佐ヶ谷の我が家から拝見するのを楽しみにしております」(いずれも原文ママ)と話す。
初回放送はNHK総合で11月8日22時45分~。全7回。