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杉並区郷土博物館で「棟方志功サミット」記念した企画展 観音様描かれる厠も再現

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 杉並区郷土博物館本館(杉並区大宮1)と分館(天沼3)で「棟方志功と杉並 -『荻窪の家』と『本の仕事』-」が現在開催されている。

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 世界的な評価を得る版画家・棟方志功のゆかりの地、青森市、中野区、南砺市、倉敷市で2016(平成28)年から開催されてきた「棟方志功サミット」が勤労福祉会館ホール(桃井4)で11月28日に開かれるのを記念した企画展。

 青森で生まれた棟方は上京後、1926(大正15)年には阿佐ヶ谷に、1951(昭和26)年からは荻窪の地に居を構え、亡くなるまで杉並に住み続けた。

 本館では、「荻窪の家」に焦点を当て、アトリエをメインとした家の俯瞰(ふかん)図や、観音様が描かれた、棟方が「大安心所」と言う「厠(かわや)」(便所)も実物大で再現する。昭和初期に版画と並行し、挿絵画家としても活動していた棟方の「本の仕事」にも着目。生涯で手掛けた本の装丁や挿絵などは1000冊を超えるといい、国際展「ヴェネツィア・ビエンナーレ」でグランプリを受賞した「柳緑花紅頌(りゅうりょくかこうしょう)」や、角川源義の依頼で制作された「光明妃の柵(こうみょうひのさく)」などを展示。映画上映やワークショップも行う。

 分館では棟方を支えた人々や、交流のあった杉並ゆかり人々の作品、1955(昭和30)年前後の棟方の日常を撮り続けた原田忠茂さんの写真や棟方が手掛けた和菓子店の包装紙などを紹介する。

 開館時間は9時~17時。観覧料は本館100円(中学生以下、障がい者手帳を提示した人と付き添いの人は無料)、分館無料。休館日は月曜、11月18日。12月5日まで。

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