阿佐ヶ谷にサンドイッチ店「ASAGAYA693(ロクサン)」(杉並区阿佐谷北6)がオープンして2カ月がたった。
手作りのサンドイッチや総菜を販売する同店は10月4日にオープン。早稲田通り沿いに面した場所にある。テーブル席2卓とカウンター席を用意。テークアウトにも対応。店名の「693」は所在地の番地に由来する。
オープンのきっかけについて、店主の鈴木幸江さんは「東北の震災後、ボランティアで料理補助などを経験した。仮設住宅にふさぎ込んでいた人たちが、食事の時間は他愛のない会話をして交流し、元気になっている姿を目にした。それからいつかキッチンカーで『おいしいを届ける仕事』をしたいと夢見てきた。そのためにはまず仕込みが必要であることから、店舗を持つことにした」と話す。これまでパン屋のサンドイッチ部門を4年間、その後コッペパン専門店で、パンの焼成からオペレーション全般を勉強した。パンに関わってきた経験から、野菜が多く取れるサンドイッチを提供することにした」とも。
定番は「たまご」(200円)、「あんバター」(250円)。「ロースハムとキャロットラペ」「ツナポテと人参(にんじん)しりしり」(以上300円)など、数種類から選べるドレッシングをかけて食べるサンドイッチも日替わりで用意する。総菜(150円~)のほか、静岡県で自家栽培する無農薬の「マイヤーレモン」を使った「レモネード(アイス・ホット)」「レモンスカッシュ」(以上350円)なども。
鈴木さんは「娘が社会人になり十年来の夢をかなえたいと動きだした。ランチやおやつにサンドイッチ、夕食に総菜を1品プラスと、近所の方に気軽に利用してもらいたい。ドリンクメニューもあるので、店内利用もしてほしい。いつかキッチンカーで多くの人にお届けできれば」と意気込む。
営業時間は11時~19時。月曜定休(月に1度、レモン栽培のため連休あり)。