高円寺のカフェ アンリ・ファーブル（杉並区高円寺北2）で「旧杉並第四小学校 平成21年度4年2組 タイムカプセル開封式」が1月8日、行われた。

手紙やMDなどを入れたタイムカプセル

　タレントの乙武洋匡さんが、当時同校で教職をしていた頃に担任を務めたクラスのタイムカプセルの開封式。当時10歳だった児童らが20歳になる2020年3月に開封式を行う計画だったが、新型コロナの影響で延期。閉校に伴い2020年にカプセルは掘り起こし、乙武さんが保管していたが、3年越しに13人の教え子が集まり、開封式を行った。

　タイムカプセルの中には、10年後の自分宛てに書いた手紙や、好きな漢字を習字で書いたもの、「私の宝物」をテーマにした発表と、「涙そうそう」の合唱を録音したMDが入っていた。MDは会場で再生し、それぞれが当時を懐かしんだ。

　参加者は「みんなの相変わらず元気な姿が見れて安心した」「当時の手紙や録音に『家族が大切』と主張していて、家族に大切に育ててもらっていたことを実感した。大人になりこれからたくさん恩返ししていきたい」など感想を話す。

　数名の生徒と乙武さんは、旧杉四小の見学も行い、当時を過ごした教室や校庭を見て、思い出に浸った。

　乙武さんは「13年もたつのかという感慨深さと共に、今も子どもたちとつながっていられることが喜ばしい。私の人生における、大切な思い出と現実がつながる貴重な体験ができた」と話し、「2次会の席では、それぞれが『10年後の自分へ』メッセージを録音していたので、また10年後の開催があるかも」と笑顔を見せた。