「荻外荘(てきがいそう)オリジナルグッズ2023」の販売が9月15日、杉並区の3カ所で始まった。
荻窪の住宅地にある「荻外荘」は、昭和戦前期に内閣総理大臣を3度務めた近衛文麿の旧宅。建物の半分が移築され様子が変わっているが、杉並区が現在、同所を近衛文麿の居住当時の姿に復原し、来年12月に区立公園として公開する「荻外荘復原・整備プロジェクト」を進めている。
グッズ販売は昨年夏から開始し、売り上げの全てを復原、整備に活用する。手ぬぐいや、ペーパークラフト、マスキングテープなどを販売していたが、2023バージョンでは、新たなデザインの手ぬぐい「楓(かえで)と松葉」(1,500円)や、マスキングテープ「龍(りゅう)と水玉」(400円)、ウォッシャブルペーパーのトレー(800円)、杉並区地図パズル(1,500円)を加えた。
杉並区みどり公園課の担当者は「近衞文麿が荻外荘に住み始めた昭和12(1937)年ごろの杉並区の町のパズルは、全てのピースを取り外すと、台紙側は現在の杉並区の地図になっていて、町名の移り変わりを遊びながら学べる。それぞれのグッズも荻外荘にちなんだデザインになっている。手に取ってもらえたら」と呼びかける。
「コミュかるショップ」(区役所中棟1階ロビー)、「杉並区立郷土博物館(本館・分館)」で販売する。