書道展「『書・墨・アート Vol.14 渡邉麗展』書・光芒(こうぼう)の彼方(かなた)」が10月17日から、座・高円寺 Gallery アソビバ(杉並区高円寺北2)で開かれる。
産経国際書会理事長代行で、現代書研究「誠心社」会長・「杉並書道人協会」理事の渡邉麗さんが毎年開催する個展。今年で14回目。「光芒の彼方」をコンセプトに、「地球の生命体」(横幅6メートル80センチ)など現代書のこれからの可能性や方向性を求める作品という新作5点を展示する。
渡邉さんは現代書のパイオニアと呼ばれた故・國井誠海さんの長女で、6歳から書を始めた。2019年には、産経国際書展の最高賞「高円宮賞」を受賞し、国内外で個展やグループ展を開催している。
座・高円寺での個展について、渡邉さんは「長い書歴の中で、都美術館や上野の森美術館、海外展などを開催してきたが、私の住む地元高円寺でも現代書の素晴らしさを知ってもらいたいと考えていたところ、2009(平成21)年に完成した同施設の内見会でギャラリーを拝見したときに、今を生きる人間の表現、書芸術の表現に合っていると直感した。ほかの会場では展示できない超大作も発表できる場なので、毎年ここで開催している」と話す。「毎年楽しみにしてくれている人も多いと聞く。個展を機に現代書に興味を持ってもらえれば。今後も継続していけたら」とも。
開催時間は9時~22時。入場無料。12月3日まで。