大学生のお笑いナンバー1を決める大会「笑学祭 2024」が6月10日、座・高円寺で開催された。主催はワタナベエンターテインメン(渋谷区)。
「笑学祭」は、今年始動した大規模オーディション「ワタナベ次世代プロジェクト『LIVE!』」の第1弾。サークル所属の有無に限らず、現役大学生(大学院生・短大生・専門学生、休学中も出場可)であればエントリーでき、優勝者には賞金30万円を贈呈するほか、「ワタナベお笑いNo.1決定戦」にエキシビション出演の権利が与えられる。
530組がエントリーした今大会は、5月1日から予選を開始し、準決勝には26組が選ばれ、その中から10組が決勝大会に進出した。満席の会場で始まった決勝大会は、阿部寛さんの物まねでおなじみの都留拓也さんと尾身智志さんのコンビ、ラパルフェが司会を、審査員は番組プロデューサーの藪木健太郎さん、ハナコの秋山寛貴さん、Gパンパンダの星野光樹さん、ゼンモンキーの荻野将太朗さんが務めた。
ファーストラウンドでは、10組がコントや漫才を披露。審査員と観客の投票で、ミックストマトジュース、鯖(さば)のTシャツ、乙女ブレンドの上位3組がファイナルラウンドに駒を進め、記憶喪失のボクサーをテーマにしたコントを披露した鯖のTシャツがグランプリを獲得した。
鯖のTシャツは専修大学4年の貫洞伊織さんと早稲田大学4年の大矢東吾さんのコンビ。就活中の2人はバイトができていなかったといい、賞金30万円の獲得を喜んだ。
会場となった高円寺について、貫洞さんは「古着を買いに来ている」と話し、大矢さんは「憧れの空気階段さんのラジオを聞きながら、定食のタブチに行った」と話す。「タブチ」は高円寺に住む芸人たちから大盛りメニューのお薦めの店として紹介されることが多い定食店。
今後について、大矢さんは「プロになるかはまだ分からない。就職してもお笑いを続けていきたい」と笑顔を見せた。