「大田黒公園紅葉ライトアップ2025」が11月28日、荻窪の杉並区立大田黒公園(杉並区荻窪3)で始まった。色づいた木々が夜の園内を照らし、幻想的な秋の風景が広がっている。
大田黒公園は、音楽評論家・大田黒元雄の屋敷跡を杉並区が整備し、1981(昭和56)年に開園した日本庭園。1933(昭和8)年に荻窪へ移り住んだ大田黒は、亡くなるまでこの地で暮らした。園内には仕事部屋として建てた洋館が記念館として残る。2016(平成28)年には国の登録有形文化財に指定され、当時の雰囲気を今に伝えている。
約9000平方メートルの広さを持つ園内には、樹齢100年を超えるイチョウ並木やイロハモミジ、ケヤキ、アカマツなどが広がり、四季折々の姿を見せる。紅葉の時期は、水面に映る色とりどりの木々と、ライトアップによって照らされた小川、池の景色が来園者に人気で毎年多くの人が訪れる。
杉並区みどり公園課の担当者は「この季節だけの特別な景色を見に、足を運んでほしい」と呼びかける。
夜間開園時間は17時~20時(金曜~日曜は21時まで)。入園料は大人=300円、小・中学生=100円。通常開園時間は入園無料。