高円寺の老舗ライブハウス「Live Music JIROKICHI」（杉並区高円寺北2）の開店50周年を記念した特別展が現在、座・高円寺 地下2階「Gallery アソビバ」（同）で開催されている。

歴代の周年フラッグにはミュージシャンたちのサインが並ぶ

　JIROKICHIは1975（昭和50）年にオープン。同店のMIHOさんによると、ジャズ、ブルース、ロック、ソウル、ファンクなどジャンルを限定せず、流行や商業性に左右されないブッキングや、ステージと客席の距離の近さから、演者と観客が一体となるライブ空間として音楽ファンを中心に広く知られ、若手からベテランまでが出演しているという。

　「次郎吉 to JIROKICHI ― 高円寺のライブハウスが歩んだ50年」と題した特別展では、同店を取り巻く高円寺の街を象徴する巨大フラッグを展示。同店の楽屋に長年保管されてきたライブハウスの舞台裏を物語るという資料も公開しており、映像や写真のスライド上映、手書きのチラシやポスター、歴代のドリンクメニュー、カセットテープ音源、50年分のライブスケジュールなどが並ぶ。

　MIHOさんは「高円寺で50年。たくさんの人が集い、出会い、何かが始まった店の日々の断片を写真や資料とともにたどることができる。音楽と街の記憶をのぞきに来てほしい」と話す。

　1月18日まで。