大宮八幡宮(杉並区大宮2)で7月1日から、平安時代の七夕飾り「乞巧奠」(きっこうでん)飾りが公開されている。
「乞巧奠」は牽牛(ひこぼし)と織女(おりひめ)の伝説と共に中国から伝わった行事で、宮中を中心に技芸の上達を祈る七夕行事として行われていたもの。短冊のルーツといわれるカジの葉や五色の紙垂(しで)を四方に巡らせ、詩歌・管弦・裁縫などの上達を祈り、筆硯(ふですずり)や雅楽器、糸などを供えて飾る。
同神社では神門前に、カジの葉や五色の布を垂らした「乞巧潜り(きっこうくぐり)」が設置され、潜ることで技芸の上達を祈るという。
2日は大宮幼稚園の園児35人が見学し、なじみのある七夕飾りと異なる「乞巧奠」飾りに目を奪われていた。「サッカーが上手くなりますように」「一輪車に乗れますように」などの願い事をしながら「乞巧潜り」をして祈願した。
7日には「七夕の神遊び(七夕祭)~技芸上達祈願祭~」が開催され、雅楽や神楽舞が披露される。
開催時間は9時~18時。今月15日まで。期間中の開催行事はホームページで確認できる。