阿佐ヶ谷のTAV GALLER(杉並区阿佐谷北1)で8月8日から、「現在幽霊画展」が開催されている。
「きのこの山」のキャラクターデザインを手掛けたデハラユキノリさんのかわいらしい作品も
現代美術家20人が「幽霊画」をモチーフに作品を制作した同展。「『妖怪・幽霊画』といった日本美術の歴史と、アーティストたちの『現在』が重なった新しい表現を追求してみたかった」と美術作家・笹山直規さんが企画した。
精神疾患を抱える現役芸大生による展覧会「メンヘラ展」の主催者、あおいうにさんや、昨年インターネット上で開催された「幽霊画展2014」で大賞を受賞した内田すずめさん、「きのこの山」のキャラクターきの山さんのデザインや、いきものががりベスト盤「いきものばかり」のジャケットデザインなどを手掛けるフィギュアイラストレーター・デハラユキノリさんら、絵画、映像、写真、染色、彫刻、フィギュア、イラスト、パフォーマンスなどで活躍する気鋭の作家たちが、「現在の幽霊画」を表現する。
ギャラリースタッフの西田さんは「本展のモチーフの幽霊は、ある種4次元の存在であり、存在するかしないか確認でき得ない不確かなもの。現代アートの楽しみ方の一つに『芸術とは何か?』という問いがあり、結論を出すことが目的ではなく過程を楽しむものでもある。そういった点で幽霊と芸術は似た楽しみがあるはず。お化け屋敷より背筋が凍る『現在幽霊画展』にぜひ足を運んでほしい」と話す。
開催時間は11時~20時。木曜定休。8月23日まで。