高円寺の中通り商店街に、絵本カフェ「Mucchi's Cafe」（高円寺北3)がオープンして3カ月がたった。

一口目は甘く、二口目は辛い、「地獄の黒カレー」

　「大人が楽しむ絵本カフェ」がコンセプトの同店は、子どものころ見た懐かしい絵本から最近の絵本までを見ることができ、料理はそれぞれ絵本をモチーフにしたものを提供する。広さは76平方メートルで、カウンター5席と、ソファ20席を用意。店のマスコットキャラクターは「店の主」むっちさんをイメージしたもので、太めの下がり眉毛に、厚い唇、キャップをかぶらせ、親しみやすいキャラクターにしたという。

　「ホールの主」のまどかさんは、これまで保育士として働きながら、絵本を集めてきた。「楽しい本が集まったので、たくさんの人に見てもらいたいと思った」と開業の理由を話す。高円寺に決めた理由として「高円寺はさまざまなカルチャーが根付いているところ。『高円寺＝絵本カフェ』はイメージがしやすいかなと思った。商店街の雰囲気も良かったので」と話す。

　お薦めは「地獄の黒カレー」（830円）で、「一口目は甘く、二口目は辛い、三口目はただ辛いだけではない、甘さも感じる不思議なカレー」とまどかさんは話す。ドリンクの「にじいろのさかな」（500円）は光る氷が入り、色が「にじいろ」に変わるのが特徴。

　まどかさんは「少し残酷な絵本やホラーな絵本を集めたエリアの席もお薦め。絵本は大人も楽しめるものであることを知ってもらいたい。もちろんお子さま連れの方も絵本に囲まれて楽しいひとときを過ごしていただけたら」と来店を呼び掛ける。

　営業時間は11時～21時。水曜定休。