高円寺の古着店「Under700」ルック店(杉並区高円寺南3)が現在、東日本大震災の被災漁網で作ったミサンガを販売している。
社団法人UNI(石巻市中里、TEL 0225-23-7662)が運営する「石巻に仕事を!へい輪プロジェクト」活動の一環。東日本大震災被災地の宮城県石巻市で暮らす失職者や生活困難者の自立支援を目的に、被災漁網を素材に使ったミサンガや革製品、Tシャツなどの製作を仕事として発注し、売り上げ金を生活収入に充てる。
店長の松倉史佳さんはで青森県八戸市出身。「趣味の音楽を通じて東北支援をしている過程でこのプロジェクトに出会った」と話す。若者に人気という「櫂(かい)」と名付けられたミサンガの価格は、1セット=1,000円。材料などの経費300円を引いた700円が製作者に支払われる仕組み。
同プロジェクトにはバンド活動をしている若者たちも多く協力しているといい、「ミサンガはこれまで、都内のライブハウスを中心に販売してきたが、そういった場所に行かない人にも知ってもらうため、自費でまとめて購入し店舗に置いてみた」と松倉さん。
松倉さんによると、エンジ色の漁網とカラフルな糸で編みこんだミサンガは、米先住民伝統のドリームキャッチャーというお守りにも似てデザイン的にも好評という。現在は通常のカラフルなタイプと同店限定で白黒2色のオリジナルデザインを扱っており、7月から通信販売も始めた。送料は全国無料。問い合わせは、松倉さん(TEL 03-5305-1760)まで。