高円寺・パル商店街の「サワノ眼鏡店」(杉並区高円寺南4)のシャッターに3月25日、「Koenji MURAL(ミューラル) CITY PROJECT」第2弾の壁画アートが登場した。
「高円寺を東京のアートの街にしたい」と、高円寺中にミューラルアート(巨大壁画)を施し、新たな観光スポットとしてプロデュースする同プロジェクト。昨年オープンしたアートホテル「BnA hotel Koenji」(高円寺北2)や「高円寺東高架下自転車駐車場」(高円寺南4)前の壁画の苦虫ツヨシさんがデザインしたアートもプロジェクトの一環だ。
リーダーの大黒健嗣さんは「ニューヨークのチェルシーや、メルボルンのフィッツロイなどの大都市には『アートを見に行く街』が存在し、世界中から多くのアート好きがこぞって訪れている。多くのアーティストが住む街『高円寺』を世界へ発信するため、商店街や区、東京都など、さまざまな個人、団体とのコミュニケーションを重ねながら『アートのまちづくり』を推進していきたい」と話す。
今回アートが登場した「サワノ眼鏡店」は、以前から気になっていた場所だったといい、PAL商店街を通じオーナーと直接交渉して決まった。デザインは高橋洋平さんが担当し、高円寺の象徴である「阿波おどり」と、高橋さんが近年手掛けている「日本狼」をテーマにした。
作業は3月22日21時から開始し、プロジェクターでデザインを投影して下絵を描いた。「予算調節が難しく苦労したが、制作を見ていた人からコンタクトがあり、次にアートを施す壁も決まってうれしかった」と大黒さん。
今後は、街中周遊型アートフェスティバル「MURAL FESTIVAL」の開催のほか、日本のアーティストを高円寺から世界に発信することや、商店街の店や地域の企業とコラボレーションし、コミュニティーとの共同プロジェクトを展開していくという。