阿佐ヶ谷の居酒屋「やきとん いっぽ」(杉並区阿佐谷南3)がオープンして半年が過ぎた。
もつ焼きや酒に合うつまみを提供する同店は、2014年にオープンした高円寺店に次ぐ2店目として昨年9月にオープン。清潔な雰囲気で家族連れや女性だけでも入りやすい内装にしたといい、大衆的な雰囲気の高円寺店との差別化を図った。席素は4人掛けテーブル5卓、カウンター12席。
店主の針谷知裕さんは10年前にリーマンショックで勤めていた会社が倒産したのをきっかけに脱サラし、5年間飲食店でアルバイトをしながら独立に向けて修行した。高円寺店の開業時は営業時間終了後に従業員とポスティングなどし、広報活動を積極的に行ったという。
2号店を阿佐ヶ谷にオープンした理由について、針谷さんは「当初は高円寺の北側での出店を検討していたが、飲み屋街でも有名な阿佐ヶ谷でもチャンスがあれば出店したいと思っていたのでチャレンジしてみた。知り合いもいない阿佐ヶ谷に出店するのは不安だったが、今は近隣の飲食店の紹介で来てくれるお客さんや、SNSで知ってくれた人も増え、高円寺は仕事仲間と、阿佐ヶ谷は家族でと使い分けてくれるお客さんもいて、やっと阿佐ヶ谷にもなじめてきたかな」と話す。
グランドメニューはタレ・塩・みそ味から選べる焼きとん(90円~)など高円寺と同じだが、お薦めメニューは異なり、刺し身や天ぷら、スパイスカレーなど毎日替えるという。「焼きとん屋なのに○○がおいしいと言われる、ギャップのあるメニューを提供する」と針谷さん。
ドリンクはフルーツビネガーを使ったサワーなどを用意。焼酎、日本酒は高円寺と阿佐ヶ谷で別のものを入荷するといい、季節ものを売り切りで提供する。
針谷さんは「女性や家族でも気軽に訪れてほしいので、トイレに空気清浄機を設置するなど清潔な空間を作るよう心掛けている。高円寺、阿佐ヶ谷とシーンで使い分けをしていただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は16時~翌1時。