杉並区立科学館(杉並区清水3 TEL 03-3396-4391)で9月20日、特別講演会「海底下の世界-這い痕(はいあと)や巣穴からさぐる底生生物の生き様」が開かれる。
同講演会は同館が主催する自然科学ワークショップ「化石で探る海洋環境」の一環で、講師に東京大学大気海洋研究所の清家弘治さんを招く。対象を高校生以上に限定した大人向けの講演会となっている。
講師の清家さんは「海の生物は水中だけでなく、貝やゴカイのように堆積物に埋もれて生活するものがいる。彼らは常に海底に隠れているために、その生きざまを直接観察することはできない。しかし、彼らが海底に残した行動の痕跡からその生態を明らかにすることができる」と話す。講演では生痕の標本観察を交えながら、海底下に隠れた生物の世界について知ることができるという。
開催時間は13時30分~。参加無料。申し込みは往復はがきまたはメールで受け付ける。期限は9月6日(必着)。応募多数の場合は抽選。
同館では同ワークショップのシリーズとして今月27日にも、国立科学博物館名誉研究員の谷村好洋さんを招き、「微化石-小さな化石で探る太古の海」を開く。