2017年スペシャルオリンピックス冬季世界大会のショートトラックスピードスケート333メートルで金メダルを獲得した杉並区在住の近藤瑞穂さんが5月8日、区長を表敬訪問した。
スペシャルオリンピックスは故ケネディー大統領の妹ユニス・シュライバーが、スポーツを楽しむ機会が少なかった知的障がいのある人たちにスポーツを通じ、社会参加を応援することを目的として1968年に設立した大会。オリンピックと同様に夏季、冬季の世界大会を4年ごとに開催している。
近藤さんは1995年生まれの21歳。学習と記憶に障がいがあるが、幼い頃から父親の指導でバレーボール・体操競技・スピードスケートを行ってきた。同大会のプログラムには2008年から参加。スペシャルオリンピックスは2013年の冬季ピョンチャン大会に初出場し、ショートトラックスピードスケート333メートル、同500メートルで銀メダル、同222メートルで銅メダルを獲得した。
オーストリアで3月に開催された今回の冬季大会には世界107の国や地域から2700人のアスリートが参加。近藤さんは同333メートルで金メダル、同500メートルでは前回大会と同じ銀メダルを獲得した。
この日、近藤さんは家族やスペシャルオリンピックス日本・東京のメンバーと共に田中良区長を表敬訪問し、金メダル獲得の喜びを報告。近藤さんは「前回の大会では取れなかった金メダルをもらえてよかった。4年後も頑張りたい」と笑顔で話した。