現在開催中の「阿佐谷七夕まつり」の張りぼてが8月11日から、兵庫県神戸市長田区の「大正筋商店街」で展示される。
阿佐谷パールセンターやすずらん通りでは、商店街の店主や地域の学生が制作した「張りぼて」約80個が展示され、訪れる人々を楽しませている。例年、イベント終了後には破棄してしまうことが多いが、今年は神戸に運ばれ「阿佐谷七夕まつり 傑作はりぼて展示」が開催される。
大正筋商店街は、JR新長田駅の南に位置する下町の雰囲気が残った商店街だったが、1995年1月に起こった「阪神・淡路大震災」で大部分が焼失し、神戸市の再開発事業でアーケードを備えた都会的な商店街として再スタートした。現在は地場産業の衰退や人口の流出などで、下町らしい文化や触れ合いが失われ、商店街も商店主の高齢化や後継者不足でかつての活気を取り戻すことができていないという。神戸市の商店街・小売市場の活性化事業「神戸市 商店街・市場 応援隊」隊長の家崎美明さんが、阿佐谷パールセンター商店街に協力を依頼し実現することなった
家崎さんは7月11日~24日には、阿佐ヶ谷で実際に張りぼて作りに参加。来年以降は阿佐ヶ谷の人々と大正筋商店街のメンバーや、地元の学生・住民などが交流できる取り組みを進めていくという。
阿佐谷七夕まつりは8日まで。大正筋商店街の「阿佐谷七夕まつり 傑作はりぼて展示」は23日まで。