西荻窪の雑貨店「tsugumi」(杉並区西荻南3)がオープンして1カ月がたった。
日本の作家や職人が作った商品を販売する同店は9月1日オープン。オーナーが工房や個展に足を運び、商品選別をし「使えば使うほどに手になじみ深い味わいがでてくる生活日用雑貨」がそろうという。
西荻窪にオープンした理由について、オーナーの山崎康之さんは「住まいが三鷹で骨董(こっとう)品が好きなので、30年前から西荻窪にはよく通っていた。西荻窪は、骨董はもちろん雑貨やパンなど出店が多く、やるなら西荻窪にしたいと考えていた」と話す。
店名の「tsugumi」は「つぐみ」という鳥の名前やこれまでの職歴に関係する。「『つぐみ』は鳴かない鳥で『口をつぐむ(しゃべらない)』に由来する。これまで広告会社で24年間勤めた『秘書職』も口をつぐむ職であったので由来の一つ」と話し、「日本の伝統技術を私(me)が広めていきたいという気持ちで『受け継ぐme』にも引っかけた」と山崎さんは笑顔で話す。
商品は食器やリネンの洋服、ビーズや陶器で作られたアクセサリー、柿渋染や草木染のバッグや鍋つかみ、沖縄県石垣島や神奈川県愛甲郡愛川町中津の箒(ほうき)などをそろえる。10月からは「木の仲間たちの集い~おーたむん」と題し、秋の食卓に合うという「カッティングボード」(4,500円~)、「スプーン」(2,300円~)、「茶托」(600円~)、「サラダボウル」(5,000円~)、「パン皿」(2,000円~)などが並ぶ。
山崎さんは「私は古物の免許を15年前から取得し、店内のインテリアや什器は古物で販売もしている。日本にあって新しいシンプルなデザインの作家のものと古くて新しい日本の和の伝統が混在した、ほかでは味わえないtsugumiの世界を堪能していただければ」と来店を呼び掛ける。
営業時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日は11時~)。