杉並のクラフトビール「Far Yeast Suginamic! Bitter Ale(ファーイースト スギナミック ビターエール)」の提供が12月25日、高円寺のビアカフェ「萬感(ばんかん)」(杉並区高円寺南3)で始まった。
日本発のオリジナルビールを製造する「Far Yeast Brewing」と杉並区にクラフトビール醸造所の設立を目指す「Suginami Brewery」がコラボレーションし製造した同ビール。
「Suginami Brewery」は「萬感」オーナーの高橋雄一郎さんほか、マーケティング、プログラマー、会計士、料理人らで結成し、「地元に愛されるうまいビールを」を掲げ活動。区の名物になるビールの製造を目指している。
同ビールは「Far Yeast Brewing」の自社工場「源流醸造所」がある山梨県小菅村名産の「杉」と「Suginami Brewery」の名前に「杉」が含まれることからコラボレーションし生まれた。担当の柳井さんは「伐採された新鮮な杉の木をかつお節のように細かく削って、清涼感あふれる杉の風味を加えた。ゆったりと飲めるように苦味を抑えたビール」と話す。
24日には同店でお披露目イベントを開き、同ビールに「ドライ杉」をトッピングして提供。参加者からは「フレッシュな杉の香りが楽しめた」と好評だったという。
柳井さんは「杉並木の中で森林浴を楽しんでいるかのように、小菅村名産の杉がほのかに香るイングリッシュビターエール。冬の穏やかな日差しの中、落ち着いた雰囲気に包まれて味わっていただければ」と話し、「今後は飲めるお店を増やし、お土産用のボトルとしても販売していく」と意気込む。
萬感での提供価格は小=720円、大=1,100円。330ミリリットル入りボトルは1月上旬発売予定。