高円寺のエトアール通り(杉並区高円寺南3)に10月12日、怪しい姿の集団が現れた。
普段は落ち着いた雰囲気のエトアール通りを騒然とさせながら、同集団が配っていたのは、今月9日に発行された同商店街をモチーフとした短編小説「高円寺エトアール物語」だった。
小説配布を行ったのは高円寺商店街連合会の公式キャラクター募集企画に「悪ふざけ応募」したことがきっかけで結成された「ぐれキャラ」メンバーの11人のほか、内藤商店会長や作者の増山かおりさんなど。
第1巻のタイトルにもなっている天狗(てんぐ)の面をつけ、高らかに声を上げる「ぐれキャラ」リーダーのりんご飴マンさんは「高円寺を愛する者として高円寺の役に立つことがしたかった。これまで勝手に清掃活動などを行ってきたが、今回はエトアール商店会からの正式の依頼でとてもうれしい」と笑顔を見せる。
「みんな小説を受け取ってくれてよかったゼット。いっぱい写真も撮ってくれたゼット(以上、原文ママ)」と話す、赤い熊・ジョージZさんは吉祥寺から参加。
配布を依頼した同商店会の山藤さんは「商店街を活性化するために、最近話題になっているぐれキャラを活用することを思いついた。大きな注目を集めることができて感謝している」と話す。
この日の商店街は小説を受け取る人やキャラと交流する人たちでにぎわい、あちらこちらで笑い声が上がっていた。