「インドネシア2018 アジアパラ競技大会」に出場した高田朋枝さんと井草貴文さんが1月9日、杉並区役所を訪れ、区は「杉並区スポーツ栄誉章」を授与した。
同大会はアジアパラリンピック委員会が主催するアジア地域の障がい者の総合競技大会。2010年に中国広州大会からスタートし、4年ごとに開催されている。2018年は10月6日~13日に、インドネシアのジャカルタで開かれた。
ゴールボールの選手として出場した高田朋枝さんは北海道旭川市出身。幼少期に視力が急激に低下し、視覚障がいがあることが判明した。筑波大学付属盲学校在学中にゴールボールと出合い、2006年から日本代表の合宿に参加。同大会では決勝戦でアジアの強豪、中国を5対3で破り金メダルを獲得した。
「陸上男子T37/38クラス(脳性まひ・立位・片まひで歩行または走行が可能な立位競技者)に出場した井草貴文さんは杉並区出身。1500メートルで4位入賞を果たした。
9日、2人は区役所ロビーに集まった来庁者や区職員に向け2020年へ向けた決意を語り、大きな拍手に包まれた。その後、田中良区長が2人にスポーツ栄誉章を授与し、「東京2020パラリンピック競技大会では、区を挙げて応援するので頑張ってもらえれば」と激励した。