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高円寺「小杉湯」で音楽フェス 曽我部恵一さんら6組の生歌が浴室に響く

ささやくように歌う曽我部恵一さん

ささやくように歌う曽我部恵一さん

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 高円寺の銭湯「小杉湯」(杉並区高円北3)で11月23日、「小杉湯フェス」が開催された。

洗い場に並べられた風呂椅子

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 今回で2回目の開催となる同イベントは、銭湯の浴室でアーティストがライブ演奏を行うもの。

 主催者の江本祐介さんは、2018年2月に解体が決まっている同銭湯に隣接する風呂なしアパート「湯パート」の住人。同アパートには「銭湯ぐらし」と題し、銭湯とまちをつなぐプロジェクトメンバーが住んでいる。江本さんは営業後に浴室清掃のバイトをしながら、歌手活動のほか、CM音楽やドラマの劇伴の制作、アーティストのリミックスや編曲を行っている。

 開催のきっかけについて、江本さんは「2011年の震災後、都内のライブハウスは節電で休業するところが多かった。そんな中、下北沢のライブハウスで、電力を使わないライブを見に行き、マイクを通さずに生音のみでやるライブも面白いと感じた。その頃から働いていた小杉湯で音楽イベントを始めた」と話す。「楽器と声だけの生音で表現することは銭湯で裸になるのと似ていて、銭湯特有のリバーブが気持ち良い」という。

 ライブには江本さんのほか、曽我部恵一さん、yojikとwanda、王舟、カネコアヤノさん、ラッキーオールドサンの計6組の弾き語りアーティストが出演。ライブが始まると、洗い場や浴槽に並べられた風呂椅子に座る人や脱衣場まであふれた立ち見客ら約50人は一気に静まり返り、浴室に響く歌声に耳を傾けていた。待合室では、カレー店「妄想インドカレーネグラ」(高円寺南3)がカレープレートやホットチャイ、「高円寺麦酒(ビール)工房」(高円寺北2)がフェス限定の生ビールを提供し、雰囲気を盛り上げた。

 今後も「銭湯と合う」アーティストをブッキングし、定期的に開いていくという。

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