ラピュタ阿佐ヶ谷(杉並区阿佐ヶ谷北2)で7月12日から、「OIZUMI 東映現代劇の潮流」と題し東映東京撮影所で過去に製作された36作品が上映される。
京都撮影所から次々と時代劇を世に送り出してきたことで有名な東映。一方、東京撮影所(通称:東映大泉)では主に現代劇を製作し、1950年代後半から1960年代にかけてアクション・サスペンス・コメディー・ロマンス・歌謡映画・戦争映画などさまざまなジャンル映画が誕生した。
注目作は、今回の特集上映のためにニュープリントを作成した「七つの弾丸」。実在した大阪の銀行強盗事件を元に橋本忍が脚本を手掛け、三國連太郎が冷酷な連続射殺魔を熱演した異色犯罪ドラマだ。
東映の名物シリーズ「警視庁物語」からは第9弾「顔のない女」、第22弾「全国縦断捜査」が上映される。
同館の斉藤さんは「今回の上映作は東映の職人監督やベテランスタッフ陣が描き上げた珠玉のヒューマンドラマばかり。高度経済成長期に何を映画に残したかったのか。 東映現代劇のムーブメントを感じてほしい」と来場を呼び掛ける。
料金は一般=1,200円、学生・シニア=1,000円、会員=800円のほか、3回券=2,700円、水曜サービスデー=1,000円。上映作品とスケジュールはホームページで確認できる。9月12日まで。