「アイディアで高架下を楽しもう!」が現在、JR中央線・総武線・高円寺駅~阿佐ヶ谷駅間の高架下で開催されている。
地域コミュニティー形成に向けた取り組みとして、2017(平成29)年より大小さまざまなイベントを実施。高架下の新たな活用方法を見いだすとともに、地域住人との連携作りを目的としている。
6月1日に高架下空き倉庫(杉並区阿佐谷南2)で、「高架下の使いこなしアイディア祭り!」と題し、「高円寺と阿佐ヶ谷の間に新駅をつくってみた」「高架下で夜を明かしてみた」などの「高架下でこんなことできる?」というアイデアを基に実現した「高架下を楽しむためには?」のスペシャル映像を上映。地域住人と一緒につくった映像をヒントに、来場者と語り合う。
6月2日には同所で高円寺~阿佐ヶ谷をモデルケースとした開発・建築の実務者向けワークショップも開催。国内外の鉄道、駅、高架下の開発に造詣の深い、東京都市大学都市生活学部の高柳英明准教授からさまざまな事例を具体的に聞く。さらに、実際の高架下の模型を使いながら、参加者がそれぞれの立場から意見を交換する。高架下の開発をどう考えればよいのか、その特殊性、面白さを学ぶだけではなく、デベロッパーの苦悩も垣間見る。
担当者は「高架下というものが遠い存在ではなく、これまで知らなかった高架下の話をし、今後のまちづくりについて一緒に考えていければ」と参加を呼び掛ける。