水彩画個展「ちいさなちいさな世界展 ドロテのミニ水彩画たち」が現在、コクテイル書房(杉並区高円寺北3)で開催されている。
フランス北西部ノルマンディ地方にある古都、ルーアン在住の作家でイラストレーターのドロテ・ピアテックさんの水彩画の展示。ドロテさんの作品はルーアンにある建物が手のひらサイズの小さな紙に描かれていて、虫眼鏡を持って鑑賞する。
ルーアンにあるコクテイル書房の姉妹店「夢の階段」(フランス表記はLe Reve de l'Escalier Librairie Vintage)では、イラストレーターで小杉湯の番頭、塩谷歩波さんの建築の図法(アイソメトリック)を用いて、銭湯の建物内部を精密な俯瞰図で描いた「銭湯図解」からセレクトしたイラストや、フランス語に翻訳した「銭湯の入り方図解」では、銭湯文化をフランスの人々に知ってもらう機会になったという。銭湯図解と同じ手法でコクテイル書房の建物を描いた「コクテイル図解」も展示されている。
店主狩野俊さんは「今後も『ふたつの書店、ふたつの街、ふたつの展覧会』を、ルーアン「夢の階段」と高円寺「コクテイル書房」で展開し、さまざまな日本の本に関わる文化を紹介していきたい。二つの書店の縁が実を結び、二つの街が近づき、やがて二つの国や人々が今よりもっと仲良くなることを願っている」と話す。
「フランスを旅するように小さな水彩画の世界を楽しんでほしい」とも。
営業時間は11時30分~15時、18時~23時。今月30日まで。