高円寺駅で現在、「東京高円寺阿波おどり」の歴代ポスターと写真が掲示されている。
新型コロナウイルス感染症拡大の状況を踏まえ、8月22日・23日に開催予定だった「東京高円寺阿波おどり」は中止になった。高円寺駅の北村守駅長が「この状況でも阿波おどりの元気さや情熱、賑(にぎ)わいを伝えていける企画ができれば」と、「東京高円寺阿波おどり振興協会」に提案し、ポスターや写真を掲示する運びになった。
同協会の冨澤武幸さんは「1957年の開始以来、初めて中止となり、従来であれば祭りを前に活気付く高円寺の町も、平常通りの静かなたたずまいで、寂しい気持ち」と中止の心境について話す。
駅構内、構外に歴代ポスターや踊り子の写真、法被などが飾られる。改札を入り正面に突き当たる壁には、高円寺駅員らが踊りを真似てポーズを決めたポスターも飾られ「高円寺が最高に熱くなる日を…社員一同心待ちにしております」(原文ママ)と記されている。
冨澤さんは「高円寺阿波おどりは商店街の賑いを求めて始まった行事。高円寺の町と阿波おどりを応援して下さる方々に寄り添う活動を行いながら、今後の高円寺阿波おどりに資する企画を立案し、今年が価値のある年だったと後年語られるようにしていきたい」と話し、「この規模の展示は初めてなのでじっくりご覧いただければ」とも。
掲示は8月31日まで。