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「中野区・杉並区古地図散歩」刊行 元杉並区職員著書で、写真や逸話を紹介

「中野区・杉並区古地図散歩」の表紙

「中野区・杉並区古地図散歩」の表紙

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「中野区・杉並区古地図散歩」が1月5日、フォト・パブリッシング(新宿区)から刊行された。

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 中野区と杉並区の歴史を古地図や写真で紹介する同書。両区の前身となる「中野村」「杉並村」の誕生130周年を記念して制作された。B5判、フルカラー、192ページ。

 著者の中村建治さんは1946(昭和21)年、山梨県大月市生まれ。元杉並区職員で、現鉄道史学会会員。上京後ほとんどを中野・杉並区で過ごし、定年後は鉄道の歴史関する講演や著書を多く発行している。

 同書では、両区を12ブロックに分け明治・大正・昭和の地図で探訪。地域の逸話や写真を掘り起こし掲載する。中村さんによると、見どころは、1889(明治22)年に、田端、馬橋、高円寺、成宗、阿佐ヶ谷、天沼の6カ村が併合し、「杉並村」が誕生したが、どの村も「自分の村の名を」と主張しまとまらず、ひともめしたエピソードという。大正時代、中野駅と荻窪駅の間に「馬橋駅」が設置されるはずだったが、反対が多く幻となった話なども掲載する。

 中村さんは「両区は『第二の故郷』のように感じている。道路・河川・鉄道・施設などの街並みの変化を地図等で巡りながら、新たな発見を一つでも見つけていただければ。両区がさらに住み良い街として発展することも願っている」と話す。

 価格は2,090円。杉並・中野区内の書店やネットショップで販売している。

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