阿波(あわ)踊り公演「光も踊る 東京高円寺阿波おどりplus+」が2月19日、座・高円寺(杉並区高円寺北2)で関係者向けに開かれた。
「アンリ・ファーブル」で提供される「シンチェリータ」のジェラート
地域の「食・人・もの」の紹介を盛り込んだ交流会とプロジェクションマッピングなどのデジタル演出を取り入れた公演の2部構成で「杉並・高円寺」と「東京高円寺阿波おどり」の魅力を伝えるプログラム。観光庁「あたらしいツーリズム」の一環で行う。
開催のきっかけについて、東京高円寺阿波おどり振興協会の冨澤武幸さんは「新型コロナウイルス感染症の影響により、高円寺では年間を通じて開催している行事やイベントも相次いで中止・規模縮小となった。地域の商店街においても休業・縮小営業で大幅な売り上げ減に見舞われて、苦しい状況が続いている。このような現状の中で、当協会の参加する『高円寺観光推進協議会』は、感染症対策体制の確立の上に、新しい生活様式に適合した交流・鑑賞プログラムを企画した」と話す。
第1部は「座・高円寺喫茶」と題し、2階のカフェ「アンリ・ファーブル」で、冨澤さんがナビゲーターとなり「杉並高円寺の人・モノ・こと」について、関係者とトークセッションを行った。杉並地域の味の紹介として、阿佐ヶ谷のジェラート店「Gelateria SINCERITA(シンチェリータ)」(阿佐ケ谷北1)の「メルノア」と「さわやこおふぃ」(高円寺北3)のコーヒーが提供された。
第2部は「NAKED, INC.」がプロデュースした、プロジェクションマッピングと、阿波おどりを融合した演舞が披露された。そのほか、高円寺と阿波踊りのあゆみの解説、踊り方講座など行った。
冨澤さんは「十分に感染症対策を施した上で『地域』と『阿波おどり』の魅力を発信し、杉並・高円寺に元気を取り戻したい。その思いを胸に、次年度の本格稼働に向けて協議会および関係団体が一丸となってこの取り組みを進めている。新型コロナの感染拡大の影響を鑑み、本公演の一般開催日は未定だが、公開の日を楽しみにお待ちいただければ」と呼び掛ける。