ライブハウス「高円寺JIROKICHI」(杉並区高円寺北2)と「荻窪ルースター」(上荻1)らが、ライブ配信についての情報共有サイト「ミュージックスクラム」を7月22日、公開した。
ジャズやフュージョンなど「大人の通うライブハウス」として知られる2店と「高田馬場音楽室DX」(新宿区)、ミュージシャンの小峰公子さん、ギタリストの鬼怒無月さんが立ち上げたウェブサイトで、コロナ禍におけるインターネットライブ配信についてそれぞれが行ってきた情報交換の内容を紹介する。
JIROKICHIの金井貴弥店長は「どうやって機材をそろえ、スキルアップしていったかを昨年の最初の緊急事態宣言時のことを振り返りながら行った勉強会の様子を、対談を通して一挙掲載している」と話す。
コラム「配信勉強会対談」はvol.1~3が公開されている。金井店長と「荻窪ルースター」佐藤ヒロオ店長、「高田馬場音楽室DX」賀山聡店長が対談し、vol.2では使用している配信機材やシステム、かかった費用、使わなくなった機材や配信トラブルの対処法なども紹介している。vol.3ではライブ配信の音作りについて、それぞれのこだわりや研究したことを語る内容。
金井さんは「今後協力金の支給が打ち切られたとき、以前のように毎日ライブがブッキングできるのかどうか、お客さんが戻ってくるのかどうか、そういった不安を抱え、今後閉店する店が続出するのではと危惧している。そういった危機を乗り越える手だての一つとして不可欠になるライブ配信。『機材は』『予算は』といった情報の交換の場所として、全国のミュージシャンやライブハウスの参考になれば。併せてライブミュージックに携わる人々が直面している現実を知ってもらえれば」と話す。