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高円寺のカフェが地域と農家つなぐ取り組み 年間契約で野菜の受け渡し、堆肥の回収も

川瀬さんと佐々木さん

川瀬さんと佐々木さん

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 高円寺の「RAD BROS CAFE」(杉並区高円寺北1)が地域と農家をつなぐ「CSA LOOP」に参加し、現在会員を募集している。

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 「CSA LOOP」は、農家と消費者が年間契約し、月に1度、地域の拠点で直接野菜の受け渡しを行うもの。その際、家庭でコンポスト化した堆肥の回収もする。直接のコミュニケーションを通して、当事者だけでなく地域コミュニティーの広がりも期待するという。2022年2月からサービスをスタートする予定で、杉並区は同店のほか、墨田区、北区、渋谷区のカフェも拠点となる。

 参加したきっかけについて、同店の佐々木志朗さんは「農業は豊作な年もあれば、自然災害による不作もあり、決して安定はないと聞く。コロナのような予測不可能な事態により、いつも野菜を買ってくれていた飲食店が休業してしまうこともあったはず。自宅で過ごす時間が増え、自分で野菜を選んで購入し、料理をする人、健康を考えて素材にこだわる人も増えていると思う。そういった人に少しでも多く届くよう、農家の応援もしたいと考えている」と話す。

 無化学肥料・無農薬栽培で、年間150品目以上の野菜を生産している「オーガニックファーム所沢農人(のうと)」の川瀬悟さんから、月に1度、3、4人分の約10品目の野菜を受け取ることができる。

 佐々木さんは「欲しいものはネットで注文して家に届けてもらえる便利な時代だが、私たちのような飲食店を拠点とすることで、生産者と消費者がお互いに触れ合えるきっかけになれば」と呼び掛ける。

 募集人数は20人。年会費は3万6,000円。ウェブサイトから申し込みができる。

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