電話対応でサポート詐欺の被害を未然に防止したJ:COM従業員に5月12日、高井戸警察署(杉並区宮前1)は感謝状を授与した。
サポート詐欺は、パソコンやスマートフォンの操作中に警告画面が表示され、現金の振り込みやプリペイドカードを購入させる詐欺の手口。
従業員が詐欺を防止したのは3月30日。杉並区在住の女性が「自宅のパソコンに、トロイの木馬に感染した旨の警告があり、画面の電話番号に連絡してしまった」とJ:COMカスタマーセンターに電話で相談した。対応した同社従業員(カスタマーリレーション本部東日本統括カスタマーセンター所属)の山路花鈴さんが、それは詐欺で、金銭の要求があった場合は支払わずに警察に相談するよう案内したことで、女性は高井戸警察署へ連絡。被害を防ぐことができた。
表彰式では高井戸警察署の西島秀則署長から山路さんに感謝状が渡された。警視庁のシンボルマスコット、ピーポくんも登壇した。
山路さんは「慌てながらの電話だったので、不安を拭えるよう、落ち着いて事情を聞いた。私の案内によってお客さまの被害を防ぎ、感謝状を受け取れたことを光栄に思う。これからも親身に対応していきたい」と話す。
西島署長は「特殊詐欺が日々増えている中、未然に防止できたことを感謝している。当署では、コンビニでプリペイドカードを購入する人に対し、詐欺への注意を喚起する封筒を渡してもらう対策も取っている。警告画面が出たら、まずは警察に相談してほしい」と呼びかける。