杉並公会堂(杉並区上萩1)で9月14日、又吉直樹さんらが参加するトークイベント「太宰サミット第二回『太宰に会う、又吉に会う』~荻窪の碧雲荘(へきうんそう)を残せるか~」が開催される。
作家・太宰治が20代の時に暮らしていたアパート「碧雲荘」の魅力や保存について、直木賞作家でお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんなどが語る。
太宰は1936(昭和11)年11月から7カ月間、荻窪にある高級下宿「碧雲荘」に暮らし、「人間失格」の原型「Human Lost」を執筆したほか、短編「富嶽百景」に登場する富士山の描写もこの地で眺めた。
同敷地は区が所有し、現在福祉施設の建設計画が進んでいる。建物所有者は移築を視野に引き取り手を探しているという。地元有志で結成された「荻窪の歴史を育てる会」では、同イベントの開催や署名活動をするなど、現存する太宰の過ごした地を保存する取り組みを行っている。
同会の村田さんは「国も都も区も、2020年の東京オリンピックに向けて観光立国の構想や予算化を進めている中、新しく文化スポットを作るのではなく今ある文化資源を生かすまちづくりを目指したい。昭和初期に文士達が暮らした荻窪のまちの魅力を一緒に楽しめる時間となれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は18時30分~21時(開場18時)。参加費は1,000円(申し込みは振り込み先着順、定員になり次第締め切り)