高円寺のライブハウス「Club MISSION'S」(杉並区高円寺南4)が来年1月末に閉店することが分かった。
2007年4月に飲食をメインにライブも楽しめる店としてオープンした同店。現在はパンクロックなど、ライブがメインの「箱」として親しまれてきた。
JRの高架下耐震工事に同地が該当し当初は移転先を決めていたが、PAと照明の操作卓の設置が不可能なことが判明。その後も高円寺にこだわらずに物件を探したが、条件の合うところが見つからず、10周年を前に閉店することを決めた。
スタッフの國枝さんは「9年の歴史の中で店長やブッキングマネジャーが変わるたびにライブハウスの色もジャンルも内容も変わってきた」と振り返る。
最近の印象深いエピソードとして、高円寺のタトゥーショップ「TOKYO HARD CORE TATTOO」の10周年パーティーを挙げる。大きな花輪やオーナーの等身大顔出しパネルなどが飾られ、「高円寺ならではイベントだった」という。東京全体を使ってのイベント「東京自治区」のオープニングライブでは、アジア各地からアーティストが出演し、海外からのお客さんも多く来場した。
1月には「ありがとう」や「サヨウナラ」と名前の付いたライブイベントが数多く開かれる予定で、出演者がなじみのライブハウスとの別れを惜しんでいる様子がうかがえる。
國枝さんは「これまでありがとうの気持ちでいっぱい。系列店の『新宿Live Freak』で企画やイベントはそのまま続くので、引き続きよろしくお願いします」と話す。