杉並区の善福寺川で現在、「鯉(こい)のぼりの川渡し」(堀ノ内1)が開催されている。
堀ノ内1・2丁目町会が1999年から開いている同イベント。家庭では揚げることの少なくなった「こいのぼり」が大空を泳ぐ景色を後世に引き継ぐことや、子どもを地域全体で育てていくこと、子どもたちの健やかな成長を願う思いで揚げているという。
善福寺川の両岸に6本のロープを渡し、約60体こいのぼりを泳がせる。町会の住民の家に眠っていたものや、「子どもが大きくなりタンスや物置の中で眠っているこいのぼりを再び大空に泳がせてほしい」と遠方の人から寄付されたものもあるという。今年は済美小学校、済美養護学校、大宮小学校、堀ノ内子供園(以上、堀之内1)の生徒らがデザインしたこいのぼりも揚げられている。
同町会の渋谷達雄会長は「善福寺川の熊野橋や紅葉橋からの眺めが良いでの見に来ていただければ」と呼び掛ける。「毎年続けていきたいイベントだが、寄付いただけるこいのぼりも年々少なくなっているので、お家で眠っているこいのぼりがあれば来年に向けて寄付をお願いできれば」とも。
5月5日まで。こいのぼり寄付についての連絡は渋谷さん(TEL 03-3315-7392)まで。